梁を現しにした天井や木製のカーテンボックスなどで古民家風に仕上げたLDK
古き良き日本家屋の趣を残す
細部までこだわった「わが家」
家族が増え、賃貸暮らしが手狭になることから新築を考えたHさんご夫妻。住みたい家のイメージがしっかりと固まっていたこともあり、そのイメージに近い工務店を探していた中で出会ったのが、北海道ハウジングでした。
「私が本州の古い家で育ったせいか、昔の懐かしい日本家屋のような落ち着いた雰囲気が好きなんです」と奥さん。言葉どおり、完成した家は古材風の仕上げを施した梁や柱、無垢の床など、どこか懐かしさを覚える空間です。奥さんは、2階のクルミの無垢フローリングの本来の風合いを残しつつ、染みや汚れを防ぐという目的でガラス塗装を希望しました。色にもこだわり、全体的にダークなブラウンとくすみがかった白を基調に、ニュアンスのある色合いで仕上げています。
一方でご主人は、旭川という土地柄もあり、断熱をしっかりした高性能住宅を希望。性能とデザインを両立させるべく、きめ細かな打ち合わせを何度もしたそうです。「性能はもちろんですが、家づくりをお願いする工務店さんと、感性やセンスが合うかどうかも重要だと思うんです。その点、北海道ハウジングさんは私たちの好みを把握して、提案してくれるものにイメージのぶれがありませんでした」と話します。
隅々までこだわってつくり上げただけに、わが家への愛着もひとしおのHさん。自分で棚をつけたり、インテリアを変えたり、家庭菜園を考えたりと、さらに暮らしやすく楽しい住まいへのアイデアは尽きないようです。
DATA
■建築データ
構造規模 木造(在来工法)・2階建て
延床面積 139.52㎡(約42坪)
<主な外部仕上げ> 屋根/アスファルトシングル、外壁/塗壁・窯業系サイディング、建具/玄関ドア:鋼製断熱ドア、窓:樹脂サッシ
<主な内部仕上げ> 床/1F:複合フローリング・2F:クルミ無垢フローリング、壁・天井/クロス
<断熱仕様 充填断熱+付加断熱> 基礎/押出法ポリスチレンフォーム160㎜、壁/高性能グラスウール16㎏245㎜、天井/ロックウール350㎜
□暖房方式 温水セントラル 床下放熱・温水パネルヒーター
■工事期間
平成28年6月〜9月(約4ヵ月)
柱を生かしたカフェ風のキッチンカウンターにはアンティークなガラスタイルの装飾
広いキッチンからダイニングを望む。2人のお子さんがいるため家事動線は効率的に
ダークブラウンで雰囲気を統一したインテリア
古き良き日本家屋を思わせる2階の木製手すりも古材風の仕上げで馴染みよく
2階の床はクルミの無垢フローリングで、使い込むほど味わいが深まる居心地の良い空間に。目の前は開けた土手になっているため、窓の外には緑の木々や遊歩道の風景が広がる
玄関ドアも古材の風合いがある木製に。レンガブロック敷きのエントランスとも馴染む
敷地は広いものの、変形地のため家とガレージの配置を工夫し、ゆとりを持たせた