ブラックとグレーを基調としたおしゃれなダイニング・キッチン。住まい全体を通して統一感のある色使いが魅力的
こだわりとセンスが
隅々まで行き届いた
統一感のある自慢の空間
子どもが生まれ家を建てようと考え始めたNさんご夫妻。以前から希望していた学区内で土地探しをするのと同時に、住宅展示場を巡りました。しかし、大手ハウスメーカーの話を聞くにつれ、自分たちが希望するこだわりは企画住宅とは合わないと実感。知人が北海道ハウジングで家を建てたと聞き、見学してみたところ、センスあふれる佇まいに「ここならば望みが叶うかも」とコンタクトを取りました。
「一度話をしてみると、森木さんと感覚がぴったりと合い、お任せしたいと思えました」とNさん。家づくりは、夫婦それぞれの意見を中途半端に取り入れた折衷案は失敗しやすいと考え、Nさんが構造や性能面、奥さんが内装やインテリアを決定するという分業制で進めました。
グレーや白を基調に、黒のアイアンなどでインダストリアルな質感を加え、こだわりの無垢フローリングはグレイッシュ仕上げでビンテージ風に。色使いや素材、デザインに統一感のある素敵な空間に仕上がりました。
回遊動線の間取りは、キッチンも通路と考え幅を広く取っているのが特徴的。そのキッチンからは1階全体を見渡せるので、子どもを見守りながら家事ができるのが嬉しいです。Nさん念願の書斎は、希望どおり500冊以上の本を収納する大容量の造作本棚に囲まれた至福の部屋になりました。
性能面は、210㎜の断熱を施した高断熱・高気密仕様。名寄の土地柄に合わせ、窓もすべて結露の心配がないトリプルガラスとし、冬暖かく夏涼しい室内環境を実現しました。
コストバランスを考えながら、細かなところまでこだわりを詰め込めるのも注文住宅の良さ。幅木にアルミを使ったり、階段の蹴上げをグレーにしたりと、隙がない仕上げにセンスを感じます。
「自分たちの『好き』が詰まった家が完成しました。これからはインテリアをもう少し工夫したり、庭にデッキをつくったりと、もっとおうち時間を楽しんでいきたいです」と、より一層素敵な暮らしに思いをはせるNさんご夫妻です。
DATA
■建築データ
構造規模 木造(新在来工法)・2階建て
延床面積 122.00㎡(約36坪)
<主な外部仕上げ> 屋根/ガルバリウム鋼板、外壁/樹脂サイディング 一部窯業系サイディング、建具/玄関ドア:鋼製断熱ドア、窓:樹脂サッシ(トリプルガラス)
<主な内部仕上げ> 床/ナラ無垢フローリング 一部重歩行用クッションフロア、壁・天井/クロス
<断熱仕様 充填断熱+付加断熱> 基礎/押出法ポリスチレンフォーム(B2)120㎜、壁/高性能グラスウール16㎏210㎜、天井/ロックウール30㎏350㎜
□暖房方式 セントラル暖房
■工事期間
令和元年11月〜令和2年2月(約4ヵ月)
キッチンの幅を広く取ったのは、キッチンに誰かいても人が通りやすく、回遊動線をスムーズにするため
ユーティリティからキッチンへのつながり。帰ったらすぐに手を洗い、キッチンを通ってリビングへ行ける
左手のドアはユーティリティに続き、LDKまでぐるりと一周できる回遊動線が使い勝手抜群
リビング続きの部屋は一部に琉球畳を敷いて和室に。階段の蹴上げ部分をグレーにしたのがこだわり
テレビ裏は濃色のふかし壁で空間を引き締めた。グレイッシュ仕上げが特徴的なナラの無垢フローリングとも好バランス
2階に設けた物干しスペースには、来客時には目隠しできるロールスクリーンをつけた
書斎には、天井まで本がびっしり収められる奥行きを深めに取った本棚を造作
トイレの床はミックスウッドのクッションフロア。くすんだブルーグレーの壁紙と合わせビンテージな雰囲気
玄関に光を取り込むスリット窓。すりガラスなので外からの目線を気にしなくていい
外壁は手入れがしやすく耐久性が高い白の樹脂サイディングを採用。玄関部分には窯業系サイディングでアクセントをつけた
裏手には、家庭菜園や人工芝エリアなどを設け、プライベートスペースとして活用。この夏はBBQで大活躍したそう